病院ブログ

平成30年度 第1回上天草総合病院地域連携会議を開催して
2018.06.28
 本年度最初の上天草総合病院地域連携会議を6月21日の19時より当院6階講堂にて
開催させていただきました。今回は、大矢野・松島地区の開業医の先生、
訪問看護スタッフ、施設職員、介護支援専門員、薬剤師など多職種の22名と、
当院スタッフ24名の合計46名の参加がありました。
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 内容は、「看取りについて」と題して脇田病院長より、超高齢社会の対応に向け
厚生労働省から公表された「腎性の最終段階における医療の決定プロセス関する
ガイドライン」を取り組むために、看取りをめぐる状況と、その場所(在宅・施設・病院)
に応じた看取りの現状を様々なデータを示していただきながら発表がありました。
高齢化については全国平均よりも20~40年も先を行っている地域ではあるが、
上天草ならではの地域包括ケアシステムの構築のためにも、鍵となる多職種連携を推進し、
高齢者に優しいチーム医療を実現して、自宅で最後まで自分らしく
「生きる」ことの支援と、患者さんの物語に寄り添うことのできるように・
患者さんに良く生きていただけるように支援することが大切と結んでくださいました。
 また、中村医院院長の中村修先生からも、天草在宅医療介護連携推進事業の一環として
作成された「私のノート」の紹介がありました。エンディングノートの天草版と
なるわけですが、腎性の最終段階をどう過ごし、その思いを家族等へどう伝えるかを
「私の歩んできた人生」「私が受けたい医療介護」「私の財産について」
「私の葬儀・お墓について」の章で分かりやすくまとめてありました。
もちろん人の気持ちは変わるので変更や付け足しも可能とのことでした。
医療や介護の場においても、患者・利用者の思いを汲み取り理解しやすくなりますので、
今後普及していくことが期待されます。
 質疑応答では、看取りにおける意志同意書作成においての対応者とタイミングについて
(今後検討して取組予定)。ここ数年の実際の在宅看取り件数(年間3例→1例と減少)。
施設でも看取りへの対応を取り組んではいるが、家族も最後は病院を希望されるので
受入は可能か?(当面は現状通り受け入れとなるだろうが、在宅医療ネットワーク
システムなどが構築されれば在宅等での看取りの理解も進むのではないか)。
などの意見がありました。
 平成28年8月の地域包括ケア病棟開設を機に始まったこの会議も今回で
9回目になりました。病院の有効利用と、切れ目のない在宅医療・在宅介護との
連携推進が、本会議の目的になります。地域包括ケアシステムの構築と、理想である
「時々入院、ほぼ在宅」の実現に向けてすこしでも貢献していければと思っています。
                                 (Y.T)

病院機能評価3rdG:Ver1.1に認定されました
2018.05.30
 当院は、「信頼される地域医療」を理念として、地域に根ざし、
安心・安全な医療、また地域に必要とされる病院を目指して、病院全体で
取り組んでいるところです。
 その状況を第三者の評価(日本医療機能評価機構)による審査を受け、病院機能・
医療の質等が一定の水準に達成している病院として認定されました。今回の認定で
3回目となり、認定書に3つ星(☆☆☆)が記載されています。
機能評価認定書

 認定期間は、2018年4月21日~2023年4月20日までの5年間となっています。
今回の認定結果は、病院機能評価委員会において、認定期間中も日々改善に努めてきた
ことがこの結果に繋がったものと思います。
 前回認定後よりきららの里施設長の福田誠先生が委員長を務められ、平成27年4月からは
姫野隆一副院長兼産婦人科部長が引き継がれ、今回の病院機能評価受審の準備を
進めてきました。
 今回の病院機能評価受審は、平成29年12月14日(木)から15日(金)の2日間、
3名のサーベイヤー(審査員)が当院を実際に訪問し審査が行われました。
 訪問診査内容が前回と随分異なり、入院患者症例の外来受診から入院、検査・手術
そして退院まで患者さんへの関わりなどのケアプロセスを、電子カルテを参照しながら
確認されることが審査の中心となっていました。
 最後の講評で、このケアプロセスにおいても、高く評価されたことは大変うれしいこと
でした。しかし指摘事項も多くありました。
 今年度から病院機能評価委員長の脇田富雄病院長や蓮尾友伸事業管理者を中心に、
全職員で医療の質、患者サービスの改善に取り組み信頼される病院づくりを目指していきます。
                                (T.M)
ナイチンゲール生誕祭に参加して
2018.05.17
今年、上天草総合病院に入職し初めてのナイチンゲール生誕祭で
女神役をさせていただきました。火を灯す手が震えなかなか点火することが
できず焦りましたが、無事に終わることが出来安心しました。
ナイチンゲール生誕祭に参加して、それぞれの目標をナイチンゲール像の前で
誓うことで、より一層目標を意識しました。また中学生、高校生、看護学生など
多くの人が参加され、自分たちでたてた目標を誓っていました。
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 私が勤務している病棟では
1.患者・家族に寄り添った看護、介護ができる。
2.自身の自慢できることを見つけて業務に活かす・新たな分野の開拓
3.ボランティア、地域行事へ一回は参加する。
という目標を掲げられています。
まだまだ毎日の業務でいっぱいになってしまうので、少しでも早く業務に慣れ
病棟の目標に沿ったことが達成できるようになりたいです。
 また、一つ一つのことを丁寧に行い身につけていきたいと思いました。
もうすぐ入職して二ヵ月が過ぎるので病棟の目標に沿った自身の目標を立て
半年後、一年後に目標達成できるよう1日1日頑張っていきたいと思います。
まだまだ慣れないこと、難しいことが多くどうしていいかわからないことが
多いけれど、日々成長できるよう努力していきたいです。
今回、ナイチンゲール生誕祭に参加することができよかったです。
                             (A.S)

就任のご挨拶
2018.04.05

201841日付けで上天草市立上天草総合病院院長を拝命しました、脇田富雄です。
脇田 富雄_新
鹿児島県沖永良部島出身で、血液型O型、みずがめ座、昭和3726日生まれの56歳です。
熊本マリスト学園高校から自治医科大学医学部に進学し、昭和61年に卒業後、
熊本赤十字病院、大矢野町湯島診療所、球磨郡公立多良木病院、熊本赤十字病院、
松島町国保教良木診療所、龍ヶ岳町立上天草総合病院、球磨郡公立多良木病院、
医療法人鶴友会鶴田病院、上天草市立上天草総合病院、球磨郡公立多良木病院、
と鶴田病院以外は熊本県の地域の病院・診療所に勤務しこの度上天草市立上天草総合病院に
三たび赴任することとなりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 昨年度は蓮尾友伸先生が,病院事業管理者と病院長を兼務されていましたが,
本年度以降は、病院事業管理者蓮尾先生、病院長脇田の体制で臨んでいくこととなります。
昨年度、蓮尾先生が、年度目標として、
 1. 明るく元気な病院にしましょう
 2. 多職種連携による在宅医療・介護を推進し、理想の地域包括ケアシステムの
  完成を目指しましょう
と掲げております。平成30年度は、さらに一歩踏み込んで、明るく元気な病院にするために
どうすればいいのか、地域包括ケアシステムを完成するためにはどうすればいいのかを、
病院職員が一緒になって、そして医療機関,行政、地域住民が一体になって考え、
意見を出し合える機会を作っていきたいと思っています。

 平成194月にがん対策基本法が施行され、 癌に対する対策は進んできました。
しかし、高齢者になると増加する心疾患、脳卒中などの循環器疾患に対する対策は、
十分には施されないまま、団塊の世代が75歳以上になる2025年に地域医療構想が
進められてきました。今後、高齢者が多くなれば、特に75歳以上の後期高齢者が増加する
都市部では循環器疾患がさらに増加することは明らかなことだと思われます。
すでに高齢者の人口の絶対数がピークに達した地方では、これから10年程度はほとんど
高齢者の絶対数は変わらないと考えられています。つまり高齢者人口という点から
考えると、地方は都市部と比較すると20年くらい先を進んでいるわけです。
 我々の住んでいる地方での取り組みとして,住民,職員にとって魅力のある明るく元気な
病院づくりを,住民,病院,医療機関,行政が一体となって,考えていきたいと思いませんか。
皆さんのご理解とご協力をお願い申し上げ、私の院長就任のご挨拶とさせていただきます。

第36回上天草総合病院学会を開催して
2018.02.08

2月3日 上天草総合病院の6階講堂において「第36回上天草総合病院 院内学会」が
開催されました。病院スタッフ、看護学生、院外の方をあわせて170名が参加されました。

講演の演題は17題で3つのセッションに分けて発表されました。
最初のセッションは診断が困難であった日本紅斑熱、日本紅斑熱の治療の実態、
三次元CT画像が有用であった眼窩異物の摘出、約4年間の手術データーによる
白内障と翼状片の同時手術での
TIOLの適応、龍ヶ岳地区の生活コディネーターの
役割についての発表がありました。

二番目のセッションは眼科外来手術出しのマニュアル作成、高齢者で肺炎を繰り返し
入院される患者の口腔ケア関する実態及び問題点、オムツの種類の変更により排泄物モレを
少なくし介護者及び患者さんのオムツ交換の負担軽減、転倒転落の状況や時間帯の分析、
地域包括ケア病棟における退院支援の取り組み、自己管理が難しい慢性心不全患者に対し
訪問看護導入効果の報告がありました。

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 コーヒーブレークの後、3番目のセッションでは、和田先生による恒例の都市伝説の
解明シリーズ第3弾・血液型のあるある、きららの里利用者のトイレにポスター使用により
トイレ汚染の変化、がんリハビリ開始による作業療法士及び看護師の実施状況と報告、
リハビリ後にBCAA摂取により筋力や検査値の変化、第2回目の上天草け~な
健康フェア開催の報告と今後の展望、今回も外部より熊本大学薬学教育部より
Amakusa Medical Students(AMS)の活動報告がありました。

院内学会の感想としましては、「各分野での頑張っていることがよくわかる
機会だった」、「毎年内容がある(深い)学会になっている」、「院内のスタッフが
発表を行い、そのバックアップを各Drがされているので、学会として非常に面白く
施設全体して盛り上がりすばらしい学会だった。県内に向けての情報の発信をすると
もっと患者さんの治療満足度が上がるのでないかと思い、聞いていてワクワクした。
今後も続けて開催されることを期待します」とご意見をいただき大盛況にて終えることができました。

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