11月23日勤労感謝の日に恒例の「上天草け~な健康フェア」が開催されました。
今年も多くの方々に来ていただき賑わうことが出来たようです。
県からも車の中で薬の調剤が出来るモバイルファーマシーや天草郡市薬剤師会の皆さん、
熊大の肥後クラブの皆さんそして当院からも多くのスタッフ、看護学校の学生さんに
協力して頂きました。司会の方もわだモンこと和田先生の慣れた進行で進められました。
何所のブースも各々のスタッフさんが施行を凝らし頑張っていました。
一部を紹介しますと、リハビリでは小豆からビー玉位の粒を箸でつまんでお皿に
移すと云うものです。なかなか難しいものですが、補助具の付いた箸では挟めるのです。
又マダニラボの隣の殺虫剤メーカーさんが生きたマダガスカルゴキブリを持ってきており
触ることが出来子供たちがキャーキャーでした。
又小学生の発表で有ったらいいなシリーズでは
「すぐなおりテストで100点がとれる薬」
「さわっただけで、しょうがいもどんなびょうきも・・・なおしてくれるお医者さん」等々
そしてまた今年もくまモンが来てくれ、看護学生の一年生と歯磨き体操のコラボが有り盛り上がりました。
平成30年10月28日(日)に上天草市の総合防災訓練に合わせ、院内でも防災訓練を
実施しました。当院は天草医療圏における災害拠点病院に指定されており、
DMATチーム(災害派遣医療チーム)を2チーム有しています。
今回の訓練は、災害発生後の上天草総合病院BCP計画(事業継続計画)に沿った
対策本部及び各部署・職員の役割分担を確認するとともに、課題を発見し職員の防災意識の
向上等を主な目的として実施し、職員、看護学生併せて120名が参加しました。
訓練想定は、市の総合防災訓練に合わせた、午前9時00分頃、南海トラフを震源とする
マグニチュード9の地震が発生し、上天草市では震度6弱の揺れを観測。
津波警報が発表され、傷病者も多数発生しているとしました。
第1部の訓練は、市の訓練として、病院1階フロアーにおいてシェイクアウト訓練、
そして津波を想定し、医事課職員が患者役の看護学生を3階へ避難誘導、津波を知らせる
オレンジフラッグ掲出等の訓練を実施ました。
第2部の訓練は、病院独自の災害拠点病院としての傷病者受け入れ訓練を実施しました。
災害発生後に、脇田病院長が災害対策本部長となり災害対策本部を2階会議室に立上げ、
院内の被災状況やライフラインの確認等においては、職員の役割分担の確認を行いました。
その後災害医療への切り替え宣言を行い、溝部副院長が診療統括本部長となり、
トリアージエリア、赤・黄・緑エリアに各担当者を配置し、傷病者受け入れ訓練を
行いました。ほとんどが初めての経験で、連絡や情報共有など戸惑いもありましたが、
時間がたつにつれ本番さながらの緊張感のある訓練となりました。
終了後病院長より、訓練を通じ職員の防災意識を一層高めるとともに災害拠点病院としての
役割を果たせるよう防災への取り組みを行っていくとの訓示がありました。
思います。
(C.M)
9月20日(木)午後7時から平成30年度第2回上天草総合病院地域連携会議が
開催されました。今回は、姫戸・龍ヶ岳・天草市地区を対象として、院内を
含め46名の参加がありました。
蓮尾事業管理者のあいさつに始まり、脇田院長の「看取りについて」では、
看取りの状況と場所に応じた看取りについての講演内容でした。
講演の中で、国民の意識調査で、「自宅で最後まで療養したい」と
「自宅で療養して必要になれば医療機関等を利用したい」を合わせると、
約6割の人が自宅で療養したいと回答されていました。
しかしながら、病院での死亡は8割に達しており、最期まで自宅で療養するのは、
本人や家族の不安、家族の介護負担があり、困難と考えているとの結果でした。
「自宅で最後まで自分らしくいきること」を支援して、出来るだけ在宅で看ていける
多職種連携協働の地域包括ケアシステムの構築、それには介護と医療の両方に関わる
訪問看護を充実して連携していくことが必要と話されました。
参加頂いた開業医の先生からは24時間拘束されることになるので自宅での
看取りは厳しい、病院と連携でき、訪問看護と協働して出来るようシステム化
されればとの意見がありました。
施設でも看取りをしているが、医師一人で対応しているため負担があり、
病院と連携が取れれば安心して看取りに取り組んでいけると感じていますとのことでした。
それに対して、蓮尾事業管理者から現状では医師不足により難しいですが、
医師確保に取り組み、在宅での看取りを推奨していく方向で考えていますと回答されました。
また、訪問看護ステーションからは自宅で看取るには家族の不安や負担が強いこと、
家族の覚悟が必要であること、スタッフにはコミュニケーション能力が求められ、
信頼関係を築くことが大事であると話されました。
今回、それぞれの立場での話を聞くことができ、その人らしい最期に寄り添い、
看取りに取り組んでおられることを感じました。
(R.M)