7月20日(土)に上天草総合病院にて創立60周年記念第41回上天草総合病院学会が開催されました。
新型コロナウイルスの流行により近年開催が困難だった院内学会ですが、数年ぶりに現地開催のみとし、看護学校の学生をはじめ多数の方に参加いただき、記念の名にふさわしい盛況ぶりとなりました。
今年は16題の一般演題と8題のポスター発表があり例年に比べ演題数が多く、また、今年の院内学会は創立60周年記念事業の一環でもあるため、名誉院長である樋口定信先生のご講演も企画していました。
プログラムについては、例年どおり16題の演題を3群に分け進行していきました。
1郡目では、「腹膜透析について」「褥瘡に対して看護師にできること」「身体拘束解除に向けた試み」「転倒転落を減らすための環境整備の工夫」「フローチャートを使用したACP(終末期における患者の意思決定プロセス)について」「看護学校における地域・在宅看護論実習(御所浦での離島実習)の展望」の6題の発表がありました。
2群目では、「地域包括病棟におけるリハビリ提供日数の増加がもたらす効果」「心臓リハビリテーションの取り組みについて」「FPD(フラットパネルディテクター)導入による業務改善」「住民健診受診者を対象とした眼底撮影における白内障検出の有用性」「訪問看護st.におけるリハビリ利用者の介護度と居住地域の分布解析」の5題の発表がありました。
3群目には、「きららの里通所リハビリの挑戦(利用者減の要因と対策による改善)」「受付と受診の流れ」「がんサロン(アクアマリン)の活動報告」「多臓器不全を呈しショック状態に陥った日本紅斑熱患者を救命し得た1症例」「腹膜透析促進を目指し県内初と思われる腹腔鏡補助下腹膜透析カテーテル挿入術の3例」の5題の発表がありました。
以上で一般演題は終了となり、休憩を兼ねたポスター発表の観覧の時間となります。
20分間のコーヒーブレイクを終えた後は、創立60周年記念院内学会の目玉となる樋口名誉院長のご講演です。
「上天草総合病院の歴史と今後について」と題した記念講演は、60年の長い歴史を、歴代の病院長をはじめとした職員のご尽力とともに語られました。病院存続の危機となった天草大水害および新病院建設時の多額の不良債務からの立て直しや、歴代病院長の功績など、当時を知る職員がほとんどいない今だからこそ聞く価値のある内容となっており、職員および看護学生一同、大変興味深い様子で聞き入る姿が印象的でした。
最後に最優秀演題の発表がありました。今回、最優秀演題に選ばれたのは、医局による「多臓器不全を呈しショック状態に陥った日本紅斑熱患者を救命し得た1症例」となりました。
どの演題においても、多角的かつ専門的な研究がなされており、普段行っている業務の内容が把握できる大変有意義な院内学会となりました。
発表者および共同研究者の皆様並びに参加者の皆様、大変お疲れ様でした!
令和6年7月17日(水)に創立60周年記念式典を行いました。
当院は今年、創立60周年を迎える節目の年であるため、60周年記念事業実行委員を立ち上げ様々な催し物を企画しております。
今回実施された記念式典もそのうちの一つです。
記念式典には、市長をはじめとする、長い歴史を持つ当院の運営を支えていただいた方を来賓にお招きし、職員併せて総勢100名近くの病院関係者にご列席いただきました。
式典は、60周年記念事業実行委員長の竹下哲二先生の開式の辞に始まり、院歌斉唱、病院事業管理者の岸川秀樹先生、病院長の脇田富雄先生の挨拶と続いていきました。
そして来賓より、堀江隆臣上天草市長、桑原千知上天草市議会議長から祝辞を賜り、永年勤続者・奨励賞の表彰があり、閉式となりました。
粛々とされど和やかに進行した式の後は、来賓を含む関係者を交えた交流会を行いました。
参加いただいた皆様ならびにお祝いを頂いた皆様に改めてお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
最後に、当院が60年もの間存続できたのは、ひとえに地域の皆様をはじめ上天草市や関連する医療機関、介護・福祉施設等多くの皆様のご支援あってのことと、厚く御礼申し上げます。
また、今後とも引き続き皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
今後も当院を末永く運営し、地域の医療を守り続けていけるよう職員一同、日々努力して頑張っていきます!