天草市立御所浦診療所とは海を隔てているため、対面でのミーティングなどによる
コミュニケーションが取りにくい状況でありましたが、昨年の12月27日に
テレビ会議システムを利用しての初めての退院時カンファレンスが行われました。
参加者は、当院側に患者さん・ご家族・主治医・病棟看護師・薬剤師・管理栄養士・
社会福祉士と、御所浦診療所にかかりつけ医師・看護師の合計9名。それと初めての
試みでしたのでシステムの担当者及び見学者も数名ありました。テレビにお互いの
顔が映ると、まず自己紹介から始まり、事前にファックスしていた資料を手元にして、
内視鏡の写真なども共有しながら有意義なカンファレンスとなりました。
終了後本人家族より「病院のスタッフだけでなく、診療所の先生や看護師さんも一緒に
集まって説明をしていただけたことで非常に安心できた。」診療所医師より
「TV電話を活用して双方向でやり取りすることで、不明な点もすぐに明らかになり
今後在宅診療をするうえでも非常に有効に感じた。音声も画像も申し分なく
至れり尽くせりで、病院側の準備が大変ではないかと心配です。」との感想を頂きました。
今後はこのようなテレビ会議システムや天草在宅ネットなどICTを活用する
機会が増えていくことでしょう。大いに利用して連携を密にし、患者さんだけでなく、
在宅医療・介護を支える皆さんの安心に繋がればと思います。
(Y.T)