病院ブログ

2017年

メンタルヘルス講演会を受講して
2017.08.30
8月22日(火)臨床心理士安達圭一郎先生より「皆を活かす職場の人間関係」の
題名で講演がありました。
近年、心を病んでいる人が非常に多くなっており職場の上下関係でうつ病を
発症する人が増加しているとのことです。厚生労働省が発表した
「2014 年患者調査」によると、うつ病などの気分障害(気分が正常の範囲を
超えて高揚したり落ち込んだりすることが続くこと)で医療機関を受診している人は
111万6千人とのことでした。
特に都心部に多いようです。うつの症状のスライドが出たときに私もそうだと
思われた方もいらっしゃったのではと思います。大うつ病の診断に(DSM―5)が
有るそうです。講演の中でも私が興味を惹かれたのが
「うつはなぜおこる?」と云うところです。
そこで「バケツ理論」と云うのが話されました。まず根底に「脳の状態」があり、
その上に「幼少期の母子関係」があり、その上に「日常的な労働要因」が
有るというのです。ここまでではバケツから水はこぼれず発症しないのですが、
この上に「人間関係」が乗っかると一部の人では水があふれ出し、
うつが発症すると云うのです。今回の話のメインは「職場の人間関係!」で、
①人間関係が心の健康の鍵であること
②人間関係の質が向上すれば人生の質も向上するとのことでした。
今回は「働きやすい職場環境をつくる上司」というキーワードが多く出てきました。
最後にちょっとした心構えと云うのが有りましたので書き加えておきます。
①一人ひとりが今できる範囲でやれることを誠実におこなう
②周囲が各々の「今できる範囲」を尊重する
③職場は生きていくための糧を得る場であると同時に、
 地域社会に貢献する場でもあることを認識する
④従って、とてもやり甲斐のある場
であることを知るということでした。
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                             (Y.T)
感染症学術講演会と尺八コンサート in 天草
2017.08.30
8月10日、元国立感染症研究所所長で、現在岡山環境保健センター所長である
岸本寿男先生をお招きし感染症学術講演会を開催しました。
岸本先生は以前、当院和田診療部長がマダニ関連の新興感染症の
研究班の班長をされていた時から交流があり、
尺八の師範ということで今回はジャズギター奏者の蓮見昭夫氏と共に
「~時代とジャンルを超えた尺八の詩人~」と題してのコンサート公演もありました。
初日は天草四郎メモリアルホール、当院1階ロビーにて演奏して頂き、
18時から当院にて「最近話題の感染症について、その対策は~特に梅毒の急増について~」
ご講演頂きました。
急増する梅毒、またクラミジア、HIVなどの性感染症の病態や現状そして
岡山県での性感染症を防止する取り組みついて講話頂きました。
若年層への性に関する意識調査や岡山県では「岡山エイズ感染防止対策」
として受けやすい検査、医療機関・保健所等の関係機関との連携、
戦略的な普及啓発について、終了時間が惜しくなる程、興味深くわかりやすい講演でした。
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翌日11日の崎津天主堂にて「音楽と祈りのひととき」と題した演奏では
岸本先生がお持ちの珍しい石の尺八も触らせて頂きました。
岸本先生の巧みな尺八の演奏と蓮見氏の奏でる優しいギターの一体感はとても
心地よく幻想的で空間まで演出して頂きました。
13日は長崎県の浦上天主堂での演奏もあり、
ご多忙のなか天草を楽しんで頂けたように思います。
ご高名なお二方とお会いできたことがとても貴重でした。
「来年も来たい」という岸本先生のお言葉を信じて来年を楽しみにしています。
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                                                                                        (H.M)
接遇優秀者表彰と接遇勉強会
2017.07.20
「お・も・て・な・し」があらゆる所で取り上げられていますが、
病院においても例外ではありません。
当院でも患者サービスや接遇は重要項目で、蓮尾事業管理者も本年度の
病院目標として「挨拶をしましょう」を挙げておられているところです。
TQM(Total Quality Management)委員会におきましても、
職員一人ひとりが日頃より接遇向上を心がけるきっかけづくりとして、
接遇優秀者選出を毎年行っています。
今年も6月下旬に「医師・看護師」「コメディカル」「新人」の
三部門において全職員に推薦投票してもらい委員会で集計し
各部門1位には、7月13日の病院創立53周年記念式典のなかで
病院長より表彰していただきました。
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また、同日の7月13日には天草市民センターにて医療接遇セミナーが
元キャビンアテンダントを講師として開催され、病院からも5名が参加しましたが、
好評で2回目も是非参加したいとの声もありました。
翌週の7月18日には富田薬品医薬営業部次長の西村幸司様を講師に迎え、
病院全体の接遇勉強会を開催し、約100名の職員参加がありました。
基本的な挨拶・表情・態度に加え、職員3名に前に出てもらい笑いも
交えながら電話対応のロールプレイングも行ってもらいました。

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講演内容に「たった一人の職員の対応が、その患者様にとっては病院全体の評価になる」
とありました。職員一人ひとりがそれぞれ接遇力を向上し、
病院を利用される全ての方に満足いただけるように、
今後も委員会活動を進めて行きたいと思います。 
                                                                                                 (Y.T)
DMATチーム結成 ~研修を終えて~
2017.05.31

DMATとは、災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の略で
災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チームです。

熊本地震では全国から多くのDMATが駆けつけ活躍しており、
上天草総合病院からも出動し益城体育館で活動しております。
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研修修了で疲れきった顔の新生チーム

今回のチームは医師1名、看護師2名、業務調整員1名のメンバーで
構成されています。
平成29517日から520日までの
4日間兵庫県災害医療センターでDMAT隊員養成研修を受講してきました。
全国から総勢
57名の参加でした。毎日、朝8時から開始して終わるのは
夜の
7時を超える大変ハードなものでした。

研修内容は基礎の座学で頭に詰め込み、災害現場想定のシミュレーションでは、
様々な想定を色々なチームと連携しながらディスカッションを行いました。

特に炎天下で防護服を着用の模擬訓練では、一刻と状況が変わる中で
シミュレーションの様にうまくはいかず心身ともに疲労困憊でした。

また、夕食時には「あの時どうしたらよかったのか?」
「誰がどういう動きをするのか?」など議論に発展したり、
課題をこなしたりとまったく休まることのない
4日間でしたが、
その甲斐もあり試験を無事合格し研修を修了しました。
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懇親会で試験の結果発表 優秀賞に選ばれました

災害には、地震や土砂崩れなどの自然災害やテロや交通事故などの
人為災害があり、いつ起こり巻き込まれるか分かりません。

上天草総合病院は熊本県に13ある災害拠点病院に指定されています。
今回の研修で
DMAT隊員登録されましたが、今後も訓練や研鑽を積み、
有事に備え
DMATとして役割を果たしていきます。

                         (T.K)

リレー・フォー・ライフ くまもと2017
2017.05.18
平成29年5月13日(土)~14日(日)に熊本市の白川公園で、
リレーフォーライフくまもと2017が開催されました。
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『リレーフォーライフ』とは、“がん患者は24時間、
がんと向き合っている”という想いを共有する、
患者支援の啓発イベントとともに24時間交代でタスキを
つなぎ歩き続けるリレーウォークです。これに参加して今年で6回目になりました。
参加者の方々から「今年もお茶会、楽しみにしていたよ、ありがとう」と、
たくさん声をかけて頂き、凄くうれしく思いました。
また、MICAのライブに、くまモンも来てくれました。
私は歩きながら、日頃、聞けない先生方の講話を聞いたり、
北海道から来られた同じ病の方々との交流が出来て、病の事を明るく話せました。
夜になるとルミナリエが参加者の足元を照らします。
ルミナリエとはメッセージが書かれた紙袋のことで、
がんで旅だった人を偲んだり、今もがんと立ち向かっている人の
支えになるメッセージや絵を綴り、キャンドルを灯します。
私は親友と父と恩人にメッセージを書きました。
絶対、空から読んでくれたと思います。その柔らかい光の道筋は、
夜通し参加者の足元を照らし、幻想的な世界を作っていました。
次の日の朝は、持ち込んでいた炊飯器でおにぎりをつくり、
ホットサンド、即席みそ汁など朝ごはんに食べて、
昼までのリレーウォークにチカラを注いでもらい、無事に終了出来ました。
今年も参加できた事は、がん患者の私にとって、とても大切なことです。
「ひとりで戦っているのではない」と勇気づけてくれる場所なのです。
私の生きるチカラの為、ガンに負けない気持ちを保つ為にも、
これからも参加できるといいなぁ~と思っています。
ご協力いただいた職員の方々、本当にありがとうございました。
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                                                                                                        (Y.H)
外来診療
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