平成28年2月27日、28日と国立看護大学校にて、がんのリハビリテーション研修に
参加してきました。
がんは早期診断・早期治療などの医療技術の進歩もあり、
死亡率は年々減少傾向にあります。5年生存率は着実に改善を示しており、
がんの治療を終えた、あるいは治療をうけつつあるがん生存者は1999年末で
298万人でしたが、2015年には533万人に達すると予測されております。
がんが不治の病であった時代からがんと共存する時代になってきたといえます。
実際の医療現場でもがんの直接的な影響や治療過程(手術・化学療法・
放射線治療等)にて身体や精神に障害を有する例に対して障害の軽減、
運動機能低下や生活機能低下の予防や改善、介護予防を目的として治療介入を
行う機会は多くなって来ているといわれます。
当院も例外なくがんの治療中や治療後においてリハビリテーションを実施する
場合があります。予防、回復、維持、緩和といった各段階に応じたリハビリが必要であり、
単に余命の限られたがん患者の機能の維持、緩和のみだけでなく、予防や機能回復も
がんのリハビリの大きな役割となっています。今後、がん患者リハビリテーション開設に
向けて研修で培ったことを基に他職種が連携を行いながらより良い治療を提供できるように
体制作りを進めていきます。