内科の和田先生は、血を吸ったマダニを皮膚に付けた状態で受診するひとは、
はたしてその後日本紅斑熱を発病するかについて、2題の演題のなかで論じました。
『マダニ吸血状態で来院した日本紅斑熱の1例』では、皮膚についた吸血状態の
マダニのなかにはリケッチア=ジャポニカの遺伝子がみつからなかったことを報告しました。
『マダニ吸血において「発病する人」と「しない人」の違いは何か』では
吸血状態のマダニがすべて若ダニと成ダニであったこと、
それらの例からは日本紅斑熱は発病していないこと、
発病する例は幼ダニが関わっていると考えられることを報告しました。
歯科口腔外科の福田先生は、『摂食嚥下障害対策チィームの取り組み』を発表しました。
内容は、他職種でチィームを組織して昼食時に病棟回診をしていること、
その際適する食事形態や嚥下訓練法の検討をおこなっていること、
内視鏡的胃瘻造設術施工前の嚥下内視鏡検査による機能評価の活動、
などを報告しました。
内科のわたしは『終末期を病院から施設にうつって過ごした2例、
医療介護連携の実際について』を発表しました。
終末期になにを積極的に位置付けて関わるかについて、病院での取り組みを施設で
継続するための連携の要のやくわりを、病院の地域連携室が果たしていることを報告しました。
(T.S)