今回、私たち「上天草総合病院DMAT 初号チーム」は、9月29日(金)~30日(土)
長崎で開催された技能維持訓練に参加した。
DMATは5年間の期間で、2回の技能維持訓練と1回のDMAT地方ブロック訓練を
行わなければならない。
私はDMATの調整員として、熊本地震で初めて災害現場出動した。
益城町での被災者の安否確認や小さな救護所を役場入り口に立ち上げ、
医師と看護師は処置を行っていたが、調整員の自分は何をしていいのか?
どうしたらいいのか分からなかった。しかし、
被災の方々がどんどん役場に押しかけて来られたため、物資の搬送や
被災者の方への配給など現場での手伝いをした。のちに、
DMATの現場のプロの方へ話を聞くと、調整員の役割などなく、現地へ行ったら、
気付いた所、声がかかった事、目に見えた所など、いろんな所に手伝い、
援助してくださいと助言をもらった。さて、今回の技能維持訓練では、
医師、看護師、調整員に分かれ、職種毎に講義、実習シミュレーションなどが行われた。
熊本地震を経験しての今回の訓錬であり、災害が起きたときに
どう行動したらいいのかを再確認する機会となったが、
改めて行動の難しさを痛感した。
机上訓練では病院支援受援演習を行い、実際の災害を想定して病院側の
受け入れを当病院チームが行ったが、こてんぱんにやられ、心が折れ、みんな下を向いて
無言!毎回、この研修で「視野を広げ、伝達をよく聞き、もれなく記載する!」を
反省点に挙げているが、今回も上手く出来なかった。
今回の研修を通して、講義も演習もとても勉強になった。
まだまだ知らないことばかり。いつ起こるかわからない災害に備えて、
もっともっと勉強せねば!
(T.T)