血管造影(血管撮影とも呼ばれています)とは、直径2mm前後のカテーテル(細いポリエチレンなどのチューブ)を動脈や静脈に挿入して目的とする血管に進めてその血管を撮影する技術です。この場合カテーテルから造影剤と呼ばれるヨード製剤を注入して血管がエックス線写真に写るようにします。この検査は血管をフィルム上に写し出すのが目的ですが、血管自体の病変、例えば内腔が狭くなっている場合(狭窄)や詰まっている場合(閉塞)拡張している場合(動脈瘤)や血管壁が破れて出血が起こっている場合などの診断には欠かせない検査です。またがんなどの悪性腫瘍に対しても、その広がりを見たり、血管腫などの良性腫瘍と鑑別したりするためにも応用されています。